新しい職場への転職が決まった看護師は、退職日までいつも通りに業務をこなせば良いというわけではありません。退職日までに行う業務として、前任者は後任者に引き継ぎする必要があります。ただし、口頭で引き継ぎしただけでは不十分です。

そこで役立つものとして、引き継ぎノートが挙げられます。引き継ぎノートがあれば、前任者がいなくてもいつでもマニュアルを見返すことが可能です。また、後任者に指示する人がいない可能性もあるので、誰が見てもわかりやすいように箇条書きにすると良いでしょう。

引き継ぎノートの作成にあたっては、余裕を持って内容を省かず作成することが大事です。誰でもわかる当たり前のようなことでも、新人看護師が読んでもわかるように書きます。簡潔にわかりやすく、丁寧に作成しましょう。

記載することは、1日の流れや患者の情報、書類の場所、データのパスワードなどです。そのほか、委員会活動の情報、取引があった業者の情報や名刺といったものも挙げられます。また、患者の家族情報や、患者に対しての注意点も書いておくと安心です。

特に患者に関しては、看護するうえでの注意点が一人ひとり違うので、細かく記載しておきましょう。加えて、調子が悪くなりやすい時間帯や、過去何らかのトラブルがあったならそれも合わせて記載します。

もちろん引き継ぎノートに細かく書いていても、業務を進めていくうちに後任者に疑問点が出てくることもあるものです。そのため、自分のメールアドレスや電話番号、対応できる時間帯などを後任者に伝えておくとお互いに安心できるでしょう。